top of page

ロンボク視察旅日記その③「初登場!無敵のよしやさん!」


朝4:30起床。



中学生の頃、新聞配達のバイトをしていた事を、フッッと思い出した。


今日は、新聞ではなく自分自身を、カンボジアまで配達する。



ホテルロビーに5:30集合して、私を配達してくれるナビゲーターこそが、ヨシヤヒサコさん、その人である。


私がロビーに降りた時、既に中邨くんは、ロビーのソファーに座り、ヨシヤさんは、すぐそこに立っていた。


ヨシヤさんは普段から、慌ただしい感じのキャラクターである。

元気で、明るく、辛口トークでいつも何かに怒っている。

それでいて、死ぬほど気が利き、人の思考も感情も敏感に察知する。

だからこそのストレスの多さだろう。


私も同じような特徴があるので、ヨシヤさんには共感が湧くのだ...が、実際には尖り方が、彼女の方が何倍も凄い。


本日、朝の一発目は、


「忘れたのよ!忘れたんですよ!

現地の人にあげる為に用意した

スーツケース丸ごと!

あーーーー、どうしよう、

もう仕方ないですよねーーー...」


「あーーー何で忘れたんだろう!

あーーーー何やってんだろう私!」


今日もヨシヤさんは絶好調だという事が、はっきり感じ取れた早朝の一幕であった。


中邨くんは、只々、今までに経験したことの無い小柄で存在感抜群の女性を、目を丸くして観察していたのが印象的であった。


ヨシヤさんは、シンガポールで日本人の海外移住や、法人設立及び管理の仕事を行いながら、カンボジアの子供達に日本語を教えている学校を運営したりもしていたが、そちらはコロナで一時休業しているらしい。


私は、中邨くんとの共同ビジネスを、シンガポール法人をプラットフォームとして使っている為、その法人のお世話をしてくれているのがヨシヤさんというわけだ。


またヨシヤさんと共に、インドネシアだけではなく、カンボジアでも何かできないかと思ったので、中邨くんの見識を頼り、このツアーで中邨くんとヨシヤさんを会わせたい目論見があった。


ヨシヤさんのカンボジア愛は深く、それを数多く聞くうちに、私がカンボジアに興味を持つキッカケとなったのだ。



「カンボジア人は賢いんですよ!」


「カンボジア人は責任感が強い!」


「カンボジア人は気が利く人が多い!でも変な親父もいる!」



「カンボジア人は道徳性が高い!日本人に似てる!気持ちを汲み取れる!でも変な親父もいる!」


このような興味付けに、私はすっかりハマってしまったのだ。



このバラエティ番組が組めそうなメンバーで、これから約7日間の素敵な旅が始まる。

世界の果てまで行って来ないが、取り敢えずカンボジアへ行こう。



カンボジアツアーは2泊3日であり、行程は全てヨシヤさんが組んでくれている。


そこから、更に2泊3日のロンボクツアーと続く、ここは中邨くんが全て組んでくれている。


空港ロビーで、添乗員の如く今日から始まるカンボジアの工程を、ヨシヤさんが私達に話してくれる姿は、頼もしい限りだ。

海外では当然、日本人の受け身姿勢は役に立たない。


このヨシヤさんの日本人離れした、積極性と交渉術こそ、この旅に最も必要なファクターであろう。

ちなみに英語も堪能である。


7:00台の飛行機。


シンガポール(チャンギ)→カンボジア(プノンペン)までは、窮屈な飛行機しか選べないのだが、せっまい機内の中でもヨシヤさんの段取りのお陰で、最前列の脚が伸ばせる席を事前予約してくださり、悠々自適な空の旅。


機内の朝食で出たシンガポールシュリンプ(海老焼き飯風のポテト料理)


JALビジネスクラスのコース料理より美味しく感じられ、

世の中の基準がボケているのか

私の舌がボケているのか

もしくは頭が寝ボケているのか

一通り考えている間に、私は眠りに落ちていった...。


後でボンヤリとヨシヤさんの声が聞こえる...。


「私が頼んだ朝食じゃない!

どうなってるの!

シレっとしてんじゃないわよ!

すぐ持ってきなさい!

(実際は英語で怒ってます)


××××××.....」


安心できる子守唄である...。

起きればカンボジアだ...。

しばし、おやすみなさい...。



コメント


bottom of page