top of page

謎の儀式 ロンボク島のオゴオゴとニュピを解き明かす!

執筆者の写真: 倶楽部 オアシス倶楽部 オアシス

こんにちは!

オアシス倶楽部 IT事業部の大山ともこです。


今日から始まりました!

と言いましても、、

次があるかどうか、、、

定かではございませんが…


とにかく、始めてしまいます!

その名も

大山ともこの研究室「ともLabo」



前回のアンディのロンボクレポートは

お読みいただけましたでしょうか?

まだの方はまずはこちらをお読みください。


私は、アンディから

「オゴオゴ」レポートを受け取ってですね


そこには、

初めて目にする光景や言葉が入り交ざってて


なに?これ?????


で、アンディに聞いてみました。

ニュピに関する動画ってないですか?と。


そうしましたら、返してくれたのがこちら



見てみますと、

あらっ、これは結構大きな行事ですよね。


と言うことで、さらに興味深くなったので

オゴオゴとニュピについて

調べてみましたところ、、、


どんどんその文化や歴史の魅力に沼る。。。


なので、その大山調べを今回、皆様に

共有させていただこうというコーナーが

「ともLabo」でございます。


よろしければ、どうぞそのまましばし、

お付き合いくださいませ。



では、いきますね。


まず「ニュピ(Nyepi)」とは?


これは日本で言うところの「お正月」です。

語源はインドネシア語のスピー(sepi)

意味は、完全なる「静寂」


このニュピの日というのは、

毎年変わりますが、その決定は、

こんなところからきていました。


ロンボク島は、インドネシアの中でも

イスラム教徒が多くを占めている地域で

ありながら、隣の島、バリ島の

ヒンドゥー教の影響を強く受けています。



バリ・ヒンドゥー教は、

インド文化の一部であって、インドで

使用されている太陰・太陽暦の「サカ暦」

を使用して、祭日や行事を決定する。


太陰暦は、

月の満ち欠けをもとにした暦です。


なので、サカ暦での1年というのは、


新月の日から、月がまったくでない

暗月(ティルム)までを1ヶ月とし、

12ヶ月で1年となります。


ではニュピの日は、と言うと、

サカ暦の第10の月の朔日(ついたち)


サカ暦の新年にあたるんですね。


バリ・ヒンドゥー教の人たちにとっては

1年で最も重要な日。


大体1ヶ月くらい前から準備は始まり、

村々で「オゴオゴ」と呼ばれる人形を

作っていきます。




ニュピの前々日には、村々の寺院に

安置されている御神体を寺院から出し、

村の人々とともに海や川などに向かい、


そこで御神体をお清めする「ムラスティ」

という行事が行われます。




ここで、押さえておきいことがあります。



それは、バリ・ヒンドゥー教の特徴として


善と悪は常に同じく存在する


という考えがあることです。



ニュピの前日、日本で言う大晦日のこの日は

月が隠れる「ティムル(暗月)」の日


このティムルに、地獄の主神・マヤが悪霊の

国を掃除するので、地下界の悪霊が地上界に

逃げてやってくると考えられています。


悪霊は、金属が打ち鳴らされる「カンカン」

という音を嫌うとされていますので、


各家庭では、鍋などを打ち鳴らして、

家に入り込んだ悪霊を引き出します。


引き出された悪霊はというと、、、



オゴオゴに乗り移ります。


村々の人々によって、熱い情熱をかけて

一体一体手作りされたオゴオゴは

悪霊や鬼の様相しており、恐ろしい外見。


村々独自の悪霊の特徴があって

個性的で迫力満点!!


それを若い男達が担ぐものですから

島は熱気に満ち溢れています。



悪霊をかたどったオゴオゴ人形によって

土地や家に潜む悪霊を引きつけ、



伝統楽器ガムランを、

悪霊の苦手な大きな音で鳴らしながら…


海に運んで焼き払い、海に流すことで

悪霊を返します。



ネガティブをもつオゴオゴ像を燃やすことで

そのネガティブを消滅させて…


静かに、新年を迎えられるようにする。



オゴオゴの日は、


破壊の力を守護の力へと転換させる


悪霊も本来の姿である、神へと転換させる


悪が善に変わることを願う日なんですね。




そして翌日のニュピの日は、新年。


新月から始まる新年は、

静寂に包まれたサイレント・デイ


外出、労働、灯火の使用、殺生などが

一切禁じられ、一日静かに瞑想し

世の中の平和を神に祈る日です。



これは現地の人だけではなく、

観光客も同じですので、注意が必要。


観光にも買い物にも行けません。


ホテル敷地内であれば、部屋を出て

プールなどで遊ぶことはできます。


ホテル内のレストランやスパは

営業しているところもあるようですが、

行かれたことのある方のお話によりますと

ホテル内もすべて閉まっていたとか…


ニュピの時期に行かれる際は

事前に確認しておく方がよさそうですね。


せっかく旅行に行ってるのに

どこも開いていないなんて…とこの期間を

避ける方もいらっしゃるようですが、


ただ、島全体が静寂の時間を過ごすなんて、

世界中どこを探してもない貴重なこと。


何もできない日だからこそ、

自然に身を委ね、

自分自身を内省することもできる

ある意味、贅沢な日なのかもしれません。



自然の音しか聞こえず、

明かりという明かりもないため、

夜空を見上げると満点の星が輝いている。



最高に贅沢な時間

ではないでしょうか。




『OGOH-OGOH & NYEPI』


これを書きながら、

私は一度、実際に触れてみたくなりました。



以上、ともLaboでした!


お付き合いくださった方の何かのお役に

立てることがありましたら、幸いです。


ここまでお読みくださり、

ありがとうございます。


閲覧数:50回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page