ロンボク視察旅日記その⑤「王の寺と、和尚の寺」
- オアシス倶楽部
- 10月18日
- 読了時間: 3分
程なくして、運転手は私達一行を見つけてくれた。
軽妙な口調でよく喋る運転手を、ヨシヤさんは最初、不満気であったが、直ぐにそれは彼の接客対応モードの演出であり、性格はかなり生真面目なタイプだと見抜いておられた。
この運転手さん、どうやら普段は、私達が明日向かうシェムリアップ(別の町)に住んでおるらしく、今日も5時間半かけて、このアテンドの為に来てくれているらしい。
カンボジア人にとって、仕事が如何に貴重かを思い知らされるエピソードとなったが、
次の瞬間から、運転手はヨシヤさんに、
「明日の移動を飛行機から車に変えないか」
提案していてワロタwww
本日の行程は、
1️⃣寺院の見学
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2️⃣ゴーストタウン見学
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3️⃣最高級ホテル
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4️⃣リバークルーズ
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5️⃣ディナー
初日は緩やかな走り出しとして、ヨシヤさんがイージーなスケジューリングにしてくれた模様。
この調子であれば、老体に鞭打たぬまま終えられるかもと、私は心穏やかなる様相....
(明日以降は、とんでもないハードスケジュールな目に遭います)
実はこの寺院、外から観て綺麗だったので、タイミングで偶然寄ったのですが、とてもカンボジアを感じられる一幕になりました。
【特徴】
建物の造り込みや、彫りが卓越しており、どこかのパクリ感や、安っぽさが無い。
技術を感じる。
・猫が多い。
・電子決済でお賽銭が可能。
・お坊さんは、ちゃんとお賽銭を営業する。(でも押し付けがましく無い)
・坊さん営業は、学ぶ要素がある。
・祭壇は電飾が多くて賑やか。(何となく...パチンコ屋)
4人で、大きめの線香(中国圏と同じ)を差して、旅のお礼を仏様にお伝えしました。
シンガポールドルで幾らかのお賽銭を行い、帰ろうとすると、和尚さんがボトルウォーターをくださり、日本語で「ありがとう」と話してくださいました。
カンボジアでのお坊さんという職業は、貧しく食べられない人が就くという現実のよう。
お坊さんは朝早くから、市場や店を回り、ご寄付を集めます。
(お金ではなく、食べ物や商品)
働いている一般の人達も、お坊さんが来ると、せっせと寄付を行います。
それがごく当然のように。
皆んなが助け合って、支え合って、自然に成り立っている景色に癒されて、また、何処か懐かしい思いも湧き上がるのでした...。
運転手さんも、邪魔にならない様に寺院の見学中は、私達から距離を取りながらも、常に意識して気にかけてくれており、ヨシヤさんのいう日本人っぽい共感性を感じるところは、プノンペン到着から、まだ数時間であるけれども思うところ有りの心持ち。
しかし、そんな素敵な時間も束の間、いよいよ海外ビジネスというものの現状と現実を、私達は目の当たりにするのです。
それは、ヨシヤさんのこんな一言から始まります。
「田坂さーん、コンドミニアム見に行きましょうかぁ...。
ここら辺に、いっぱい建ってるんですよーーー...」
ヨシヤヒサコに何となくは無い。
フラッとそこまで、など存在しないのである。
そこには意図がある。
モノ申したい何かがあるのだ。
私は言う。
「是非」
to be continued・・












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