今でも、「人肌のおもてなし」を追求できる環境下にあるのは
離宮やベイコートだけ。
と、㈱アバンティー田坂社長は語られます。
離宮やベイコートについてはこちらから
前回までのお話を踏まえて、続きをお読みください。
田坂社長の言葉は続きます。
しかし、その背景は、ビジネスで成功している資金的猶予が、ゆとりとなって実現できている現実があります。
資本主義では、
お金を無視して何かを成せることはない。
だが往々にして
それを言葉にすると、１票を失う。
世界は、２割の「真実の探求者」と
８割の「虚像の心棒者」による
捩れた民主主義で成り立っているからだ。
誰が賢者であるかを決めるルールは
愚者が多くの票を投じた人物
と、いうことになる。
そこで賢者は
影に隠れて、愚者の為に、虚像のシンボルを提供することにした。
これを、アイドルと呼ぶ。
これは略語であり
正式名称は、アイ・ドール（私は操り人形）である。
多くの人は、何かを心棒したい。
見目麗しき者が良い。
声美しき者が良い。
愚者は皆、入れ物が大好きで、中身に興味はないのだ。
映像と音楽で、世界を支配しよう。
気付かれないように。
悟られないように。
黙して真実を知る者だけが、無言の内に勝者となり
敗者は饒舌に勝者を否定することで
表向きは多数の敗者から称賛を得られるが
その裏側で
舐めることになるのは
称賛ではなく、辛酸である。
反感贔屓を行うと
妬みを受けない貧しき敗者に身を置き続けるしか
もう、選べる道が無くなるからだ。
しかし、本当に居たい場所は
果たして此処だったのか？
と、勝者の集いを眺めては辛酸を舐めるが
もう二度と、そこへ辿り着くことはない。
決して語らず
決して明かさず
決して誇示しない
権力者が、アイドルを兼任すると、破滅する。
一人で目的を果たそうと考えるが、浅はかだ。
他国を見ても顕著極まりない。
『二兎を追う者は一兎をも得ず』
とは、正に君子の名言。
されど権力を誇示したがるのは、覇者の性か？
透明人間になって
有るが無い存在として
使命を果たす。
得たお金は、あくまで天からの預かりもの。
賢者が居てこそ愚者は生きていけるが
愚者が居てこそ、
賢者の存在意義も在るというもの。
お金を正しく使えるか？
お金の秘めたる才能を引き出せるか？
人を正しく使えるか？
人の秘めたる才能を引き出せるか？
賢者か愚者か？
君子か小人か？
人は、どちらも行き来しながら
清濁併せ呑む心が育つ時を待っている。
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