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ともこがたり〜梅ものがたり【一目百万、香り十里】

執筆者の写真: 倶楽部 オアシス倶楽部 オアシス

突然ですが、


『一目百万、香り十里』

という言葉をご存知でしょうか?



和歌山県みなべ町

南部川に沿って広がる山の斜面にある

日本一とも称される南部(みなべ)梅林


約8万本の南高梅が植えられている

その広大さを表現する言葉だそうです。


『ひとめ百万、かおり十里』


響きがいいですよね、

遠くまで見渡せる中に可愛らしい梅の花

いい香りが漂ってきそうです(^^)


さて、その梅一面の景色が、

数年後には愛媛の伊予でも見られる!

と、言うことで今年も…


年明けの1月12日

和歌山県みなべ町から愛媛県伊予市に

お届け物がやってきました。


何が来たかというと、

それは…


大型25tトラックに乗って…



約7時間もかけて…


梅の苗木がなんと!500本!!




みなべで3年育った苗木が

今年はやってきました。


なぜ3年生かと言うと、

(去年の記事は↑↑↑から)

みなべで2年育った2年生のものだから。


去年来たものと同じ様に成長して、

同じ頃に実がなるように、

考えられているんですね。


ん???

考えられていたって、いつから?

それって、このプロジェクトが始まった

時から設計されていたって事???

すごっ!!!



苗木と言っても、3年ものにもなれば

かなり大きい。

25tの大型トラックに載せるのも一苦労

トラックに入るように、枝を切ったり

色々と調整をしてくれたのだそうです。


そんなこんなを、苗木を運んできてくれた

清水荷役の清水さんから

お話を伺っていたら出てきたのが、


『一目百万、香り十里』

という言葉だったんです。



清水さんからは、他にも興味深いお話を

伺いましたよ。


それは何かと言うと、


みなべ町役場には、全国唯一とされる

『うめ課』があることは、

以前からお伝えしていますよね?


それだけではないのです。


実は、和歌山県立南部高等学校には、

農園科がありまして、

梅の生産・加工・調理・流通の

6次産業を体験して学び、


南高梅のブランドストーリーから

農業ビジネス"起業家精神"を

学ぶ科があるんですって。


日本一の梅の里、

さすが、梅の町だわ。。。



清水さんはが仰るには、

「僕ら、南部高校のことを

南高、南高(なんこう)って言ってました」

とのこと。


南高と言えばの南高梅は、

元々、明治35年に高田貞楠さん

という方が発見したことから、

『高田梅』と呼ばれていました。


昭和25年に、みなべ町内の数十種類の

梅の品種の中から優良な品種を選ぶ

「梅優良母樹選定委員会」が発足。


この時に、南部高校園芸科の竹中勝太郎先生

と生徒達が5年の歳月をかけて品種調査を

行った結果、『高田梅』が最優良品種に

選ばれた、その際に改めて、


「南部高校」と「高田」から名をとり、

「南高梅(なんこううめ)」

と命名されました。


大粒で皮がうすく、たっぷりの果肉が

つまった南高梅はこうして誕生したんですね



竹中先生は、命名の際、

このように言われたそうです。


「将来この梅と共に南高の名が全国に広がり

栽培農家を幸せにしてもらうことを願う」


和歌山県みなべ町で生まれた南高梅

今では押しも押されぬ梅の一流ブランド

となっていますよね(^^)



脈々と受け継がれてきた梅の歴史が

人を伝って、土地を変えてなお、

さらに受け継がれていく…



歴史に触れることで、また伊予での

梅事業が楽しみになってきた大山が、

ともこがたりでお届けいたしました。


今回大量搬入された梅の苗木は、

地元の方々にも植え付けのお手伝いを

していただいて、しっかりと伊予の土地に

根をはっていっています。



その様子はまた"焙煎千恵美"で

お伝えさせていただきますね。


ともこがたりでした

愛を込めて






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