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ともこがたり〜エピソード3〜

執筆者の写真: 倶楽部 オアシス倶楽部 オアシス

こんにちは!オアシス倶楽部インタビュアーの大山ともこです。


前回に引き続き、アグリボーイズのTakumiくんにお話を伺いました!



エピソード2では、Takumiくんが

「陽佑さんのお陰で今の自分があります」と話してくれた陽佑兄さんとは…。


出会いからのお話を聞かせていただきました。




ともこ:陽佑さんとは、どのような出会いだったのですか?



Takumi:共通の知人の、よくお世話になっている車屋の社長さんに紹介いただきました。


愛媛の最南にある「愛南町」という田舎町で、家族で兼業農家をやっていたのが陽佑さんです。



何も知らない僕が農業を始めるということで、オーナーがつないでくださったんです。



ともこ:そこに住み込みで修行に?



Takumi:そうです。トータルで9ヶ月程お世話になりました。



ともこ:出会ってすぐに、いきなり住み込みで修行を?



Takumi:いえ、知り合ってから2ヶ月程した時に、一度愛南に見学に行きました。



ともこ:なるほど。その時は、町や陽佑さんはどんな印象だったんですか?



Takumi:愛南町は、自然豊かなところが紀乃屋さんがある和歌山県みなべ町に似ているかもしれません。小さいけど、エネルギー溢れる町です。



緑新鮮市という小さな産直店は年商2億と言ってました。


あと、そこに住む人が、よそ者にも温かいイメージですね。


陽佑さんは「たばこ(好きに)吸っていいけんね」って言ってくれて。人当たりもいいしお喋り上手やし、めっちゃいい印象でした!



ともこ:最高な環境ですね!



Takumi:そうなんです。でも、住み込み修行が始まって初日。


あんなにいい印象やった陽佑さんが、そっけない。

なんか、怒っとる感があって、不機嫌やったんですよ。


朝8時に集合やったんで、8時ちょうどに行ったら

「ちょうどに来るんなんて許されんけんね、10分前に来ないかんよ」って言われるし。


「たばこ吸っていいけんね」って見学の時は言うとったのに「俺が吸ってないのに吸わんでいいやん」って言うし。



こないだと別人やん?????

細かい人やなぁ、、、って思いました。



ともこ:なるほどです 笑。2日目はどうだったんですか?



Takumi:2日目はオクラの植え付けをしたんですけど、これが大変で…




ともこ:大変って?



Takumi:ブロッコリーは短距離走なんですけど、オクラの植え付けはマラソンなんです。



ともこ:短距離走?にマラソン???



Takumi:そうです 笑。オクラの植え付けは、ちっちゃい穴をたくさん掘って、その穴の一つひとつにちっちゃーい種を5粒ずつ置いて、そーっと土をかけていくんです。


果てしなくチマチマやっていく、マラソンです。

朝から晩までオクラの植え付けを1週間。300坪の土地に植え付けていきました。




ともこ:気の遠くなる作業ですね。



Takumi:家に帰ったら、陽佑さんのお母さんがすごい心配してくれて。



「たくみくん、ぼちぼちやってな」「農業大変やろ」って声をかけてくれました。


当時の僕は、アイドルを辞めて自信喪失。暗くて物静かだったんで、気を使ってくれたんだと思います。



ともこ:やっていく内に、陽佑さんとの関係はどうだったんですか?



Takumi:すごいそっけないし細かいんですけど、僕の話をすごく聴いてくれました。

趣味の話や恋愛の話も。深く。



ともこ:恋愛大好きなTakumiくんですもんね 笑



Takumi:そうですね 笑。それに、毎日厳しいことを言われてると、褒められた時はめっちゃ嬉しいんです。




ともこ:どんな言葉ですか?



Takumi:「草刈り、めっちゃいい感じやん」


そんな些細な言葉ですけど、嬉しくて心の中でガッツポーズしましたね!



ともこ:なるほどー(^^) 

では「この人細かいなぁ」って思った一番のエピソードはありますか?




Takumi:あります!20kgの散布機を背負って散布していた時に、肩の紐が外れて肥料がアスファルトに落ちてしまったんです。


その時に陽佑さんに言われたのが

「全部ちゃんと拾ってね」

でした。


これ、拾う??

全部???


マジか。。。

って思いましたね。




ともこ:鍛えてくれてますね。



Takumi:そうなんです。ある夜、陽佑さんのお母さんに言われたんです。


「陽佑、厳しいやろ」「陽佑「拓己に厳しくしてやってください」って、オーナーに言われたらしいよ」って。


それを聞いて、

あー、陽佑さんはわざと僕に厳しく接してくれてるんやなってわかったんです。


確かに、陽佑さんは細かいなぁって思ってました。

こんなに細かい事を言われたことが今までなかったんですけど、



「細かい人に対する礼儀スキルを身につけてしまえば、もうどんな相手と接する時も怖くないな」と思ったんです。



それに、仕事をする人間としての常識を教えてくれたので、

無礼のないように人に接することができるようになりました。



ともこ:すごいですね。人はすぐに、優しくしてくれるところに甘えていきそうになるのに。



Takumi:甘えていきました 笑。陽佑さんのお兄さんも別で農業やってるんですけど、めちゃくちゃ優しくて、仏のような人なんです。


だから僕は「お兄さん好き好きー!心の拠り所やわー」って思いましたし


陽佑さんには、拒絶感をもっていました、その時は。



ともこ:なのに、陽佑さんのお陰だと言えるには何かあったのですか?



Takumi:離れてみて気づくことが多かったです。

自分に優しくしてくれて嬉しかった気持ちより、厳しく言われて悔しかった気持ちをよく覚えとるんです。


あの悔しさのお陰で気づけたんやなぁって。


離れてみて、自分でやりだしてから、

それもタカ男くんと一緒にやりだしてからは余計に


「言う」ことのしんどさを知りました。




結局今、感謝してるのは陽佑さんです。

自分に厳しくしてくれた人。




遊ぶことばかり考えて、甘えた気持ちをもっていた。

責任感なんてまるでなかったし、仕事に対する姿勢が全然なってなかったけど、


陽佑さんのお陰で今は


「プライベートやないけん、仕事やけん」

と受け容れられるようになりました。



『変われた自分』がいます。


あの時、心を鬼にして自分に厳しく接してくれた陽佑さんのお陰です。




ともこ:Takumiくんは色んな方から見守られてるんですね。


さて、次回エピソード4

梅ものがたり


半信半疑だった梅事業に取り組むことを決めたTakumiくんに迫っていきたいと思います!


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